結婚や出産など人生の転機を迎えたころに、マイホームの購入を考え始める人も多いためはないでしょうか?しかしいざマイホームを購入しようとすると、資金計画や物件探しなどわからないことばかりで、何から始めればいいのか戸惑ってしまうでしょう。そこでマイホーム購入までのおおまかな流れを知りたい方のために、詳しく解説します。
マイホームを購入する前にするべきこと
マイホームを購入するには、事前の準備がとても大切です。ここでは実際に購入に向けて動き出す前に、やっておいた方がいいことについて解説します。
理想のマイホームについて考える
まずはどんな家を建てたいかについて家族で話し合い、理想のマイホーム像を共有しましょう。このときはまだ具体的な間取りの数値などは考えなくてもかまいません。
「子供部屋はいくつ欲しい」「使い勝手のいいキッチンが欲しい」など、新しい家での生活を想像することでマイホーム購入にあたり譲れないポイントが浮かび上がってくるでしょう。住宅雑誌を見たり住宅展示場へ足を運んだりすれば、より具体的にイメージしやすくなります。
資金計画を立てる
マイホームは一緒に何度もない大きな買い物です。購入にあたっては綿密な資金計画を立てましょう。まずは、土地代や建築費のおおまかな予算を決め、現在の貯蓄額と照らし合わせてから、自己資金はいくらなのかローン返済は月々いくらにするかなどおおまかに決めましょう。
一般的にはローンの返済額は世帯年収の5~7割といわれています。世帯年収から月々の返済可能額を試算し、それをもとに住宅の購入額を考えてみるのも1つの方法です。またマイホーム購入には、「消費税」「仲介手数料」「火災保険料などの諸費用」「不動産所得税」などが発生することも忘れないでおきましょう。加えて、子どもがいる場合は、将来的な教育費なども考慮に入れて、無理のない資金計画を立てましょう。
住みたいエリアを決める
どの場所に住みたいかを考えることも大切です。どれだけ土地が安くても、立地が悪ければせっかくのマイホームが台無しです。その土地で実際に生活している姿を想像して、住みたいエリアを絞り込みましょう。
マイホームの購入手続きの流れ
ここではマイホーム購入の流れを紹介します。
絞り込み・申し込み
たくさん情報収集をして、理想にマッチする物件が見つかったら候補をいくつかに絞り込みます。その中から家族で話し合い、みんなが納得できる物件を決めて購入の申し込みをします。
新築一戸建ての場合は先着順になっていることが多いため、できるだけ早めに申し込むようにしましょう。中古一戸建ての場合は、不動産仲介業者に買付証明書を渡すのが一般的です。注文住宅の場合は、相見積もりをとって理想に近い家を建ててくれるハウスメーカーを選びましょう。
ローン事前審査
本審査に通らなければローンが組めないため、実際にローンが組めるのかいくら借りられるのか、事前に金融機関で審査してもらうことをおすすめします。
重要事項説明・契約書の確認
売買契約する前に購入予定の物件や契約内容の説明が行われます。最終的に購入を決定する重要な説明であるため、重要事項説明書や契約書のコピーをもらって細部まで読み込みましょう。
売買契約
売買契約には、「実印」「印鑑証明書」「運転免許証など本人確認書類」「印紙代」「媒介報酬額」「手付金」が必要です。そして契約の際には、仲介手数料や手付金(売買代金の10%程度)が必要なので注意しましょう。
住宅ローン申し込み
住宅ローンの申し込みには、「ローン申込書」「実印」「売買契約書」「印鑑証明書」「住民票」「給与証明書」「住民税課税決定通知書」が必要です。このほか、物件審査や人物審査が行われます。事前審査に通っていればかなりスムーズにクリアできますが、もし本審査に通らなかった場合は、売買契約書のローン特約により無条件で解除ということになります。
事前内覧会
新築物件購入の場合、引き渡しの前に完成した建物をチェックできる事前内覧会が行われます。建物の状態をしっかりチェックして、契約内容と異なる部分がないか確認しましょう。もし問題がある場合は、引き渡し日までに解決することが大切です。また中古物件や建物完成後に契約を行う場合は、物件見学時にチェックしておきましょう。
残金決済
残金決済とは購入価格から手付金を引いたすべての金額を支払うこと。住宅ローンの借入金は金融機関から直接不動産会社へ振り込んでもらうことも可能です。
引き渡し
引き渡しでは住宅の鍵を受け取るほか、司法書士によって不動産の所有権移転登記が行われます。住宅ローンを組んでいる場合は一般的に銀行で行われ、トラブルが発生した際の対処のために午前中に行われることが多いです。
マイホームを購入した後の流れ
入居した翌年には確定申告を忘れずに行いましょう。これは住宅ローンの残高に応じて所得税の控除が受けられる「住宅ローン控除」を受けるための条件になるからです。会社が年末調整してくれるサラリーマンの方も、入居した1年目は確定申告しましょう。
その他にも家を購入すると固定資産税や都市計画税などの税金を毎年納付しなければいけません。さらに住宅ローンの返済に余裕があるようなら、繰り上げ返済も検討しましょう。住宅ローンの一部を前倒しで返済することで、金利分を少なくすることができます。
まとめ
マイホームを購入するうえで、資金面で失敗してしまうケースが非常に多いです。無理のある資金計画を立ててしまって返済が困難になったり、逆に予算を抑えすぎて住み心地の悪い家を購入してしまったりすることがあります。
マイホームを何のために購入するのかどのような暮らしをしたいのかということを家族でよく話し合い、理想通りのマイホームを手に入れましょう。
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引用元:https://www.life-one-home.com/