
家づくりを計画する時、多くの人がまず土地探しからスタートします。そのため「土地探しに必要な準備がわからない」「土地探しのコツを知りたい」といった疑問や悩みを持つ人もいることでしょう。そこで今回は、土地探しの準備・方法・コツを一挙に紹介します。ぜひ、本記事を土地探しの役に立ててください。
土地探しの準備
家を建てるために土地を探す前には、しっかりとした準備が必要です。主に3つのステップに分かれています。
予算決定
まず、土地の予算を決めることが最初のステップです。希望するエリアの坪単価や平米単価を調べることで、どの程度の広さの土地が予算内で購入できるかを把握します。また、土地代だけでなく、仲介手数料や登記費用、税金などの諸経費も見落とさないようにしましょう。
基礎知識を学ぶ
次に、土地選びの基礎知識を学ぶことも重要です。代表的な用語としては、13種類に区分される「用途地域」、建築面積の割合を示す「建ぺい率」、建物全体の延べ面積を示す「容積率」などがあります。これらは法律によって制限されており、快適な住環境を守るための指標です。例えば、静かな住宅地を求めるなら「第一種低層住居専用地域」などが適しています。
条件決定
最後に、理想の土地の条件を決めます。この段階では、価格、所在地、広さ、地目、用途地域、接道、ライフラインの状況など10項目をチェックリストとして確認し、優先順位をつけて選定します。ただし、完璧な土地を求めすぎると時間がかかるため、ある程度の妥協も必要です。とくにローンを組む場合、時間の経過による金利変動にも注意が必要です。
土地探しの方法
土地探しを始める際には、自分に合った方法を選ぶことが大切です。主な方法としては、以下の4つがあります。
不動産会社に依頼する
不動産会社に依頼する方法は、専門知識を持つ宅地建物取引士が在籍している場合が多く、取引に関する不安やトラブルにも対応してくれます。また、ネットに出ていない非公開物件の紹介を受けられる可能性も高いです。希望エリアに詳しい不動産会社を選ぶことで、より的確な提案を得ることができます。
インターネットで探す
インターネットで探す方法なら、不動産ポータルサイトや不動産会社のホームページなどを通じて、手軽に情報収集ができます。エリアや条件を絞って検索でき、相場の把握にも役立ちます。最近ではスマートフォン向けアプリも充実しており、効率的に土地探しを進めることが可能です。ただし、気になる物件は現地に行って確認することが大切です。
現地に行って探す
現地に行って探す方法は、実際に足を運んで周辺環境や施設の立地を確認できるのが大きなメリットです。とくに通学路や生活利便施設などを自分の目でチェックできる点は、家族で暮らす予定の方にとっては重要です。ただし、専門的な情報や細かい条件を把握するには限界があるため、不明点は専門家に相談するのが望ましいです。
ハウスメーカーや工務店に依頼する
ハウスメーカーや工務店に依頼する方法は、家づくりと土地探しを一体で行えるのが魅力です。注文住宅に適した土地の提案や、建築計画に基づいた土地選定など、効率的かつ安心して進めることができます。
土地探しのコツ
土地探しを成功させるには、いくつかのコツを押さえておくことが重要です。以下のポイントを押さえて、賢く土地探しをしてみましょう。
値段の安さだけで選ばない
安価な土地には、地盤の問題や上下水道の未整備、土壌汚染、墓地の近接など、隠れた問題がある可能性が高いです。一見安く見えても、後から改良や設備整備に多額の費用がかかり、結果的に割高になるケースも少なくありません。購入前には現地確認と、専門家への相談が不可欠です。
角地と中地の違いを理解する
角地は日当たりや開放感がある一方、価格が高かったり建築制限が厳しい場合もあります。中地は価格が比較的安価ですが、採光や通風で劣ることもあります。家族構成やライフスタイルに応じて、どちらが理想に近いかを判断しましょう。
自治体の補助金や減税制度の活用
一定条件を満たせば、不動産取得税の減税や徴収猶予が受けられるほか、地方自治体によっては住宅用太陽光設備設置に対する補助金が出るケースもあります。また、住宅ローン減税を活用することで、所得税や住民税からの控除も可能です。こうした制度を活用すれば、土地取得や住宅建設の費用負担を大きく軽減できます。さらに、金融機関との連携を通じた住宅ローンのアドバイスも受けられるサービスを提供している企業を活用すると、予算や返済計画に応じた土地選びが可能になります。
まとめ
新築住宅の建築に向けた土地探しは、理想の住まいを実現する第一歩です。この記事では、土地探しを始める前に必要な「予算設定」「基礎知識の習得」「条件の明確化」といった準備から、不動産会社への依頼・インターネット検索・現地確認・ハウスメーカーへの相談といった具体的な方法まで、幅広く紹介しました。さらに、安さだけで選ばず、角地と中地の違いや自治体の補助金・減税制度の活用など、見落としがちなコツを把握することも大切です。土地選びに迷っている人は、ぜひ本記事を参考にして、良い土地を見つけてください。