注文住宅の外観のつくりかたとは?ステップごとに解説!

公開日:2024/08/15 最終更新日:2024/05/27

流れ

せっかく住宅を建てるのであれば、外観にもこだわりたいところです。しかし、外観を決めるには、ステップごとのコツを掴まなければ難しいでしょう。そこで本記事では、コンセプト決め、形状決め、素材決めの3ステップをそれぞれ詳しく解説していきます。これから建てる家の外観で悩んでいる人の参考になれば幸いです。

コンセプトを決める

外観デザインのコンセプトを決める際には、家の雰囲気やスタイルを明確にイメージすることが重要になります。そのため、主に以下の5つのコンセプトから選択することが一般的です。

シンプルモダン

シンプルモダンは、装飾を極力省いたシンプルな外観スタイルです。工業的で無機質な素材を使用し、落ち着いた色合いで統一されています。形状がシンプルで部材の種類も少ないため、施工やメンテナンスが容易であり、幅広い世代から支持されているのです。

ナチュラルスタイル

ナチュラルスタイルは、自然を感じさせる素材を使用し、温かみのある雰囲気を演出します。木目調やレンガ調、塗り壁などが特徴であり、淡い色合いで仕上げられることが多く、曲線形状の部材も取り入れられます。植栽が似合うため、庭づくりを重視する方に適しているでしょう。

和モダン

和モダンは、日本の伝統的な「和」の要素と現代的なモダン要素を融合させたスタイルです。天然素材を使用しつつ、直線的でシンプルな外観が特徴であり、落ち着いた色合いで仕上げられます。和風とモダンのバランスが取れた雰囲気は、落ち着きとスタイリッシュさを兼ね備えています。

モダンスタイル

モダンスタイルは、直線的なラインを強調した形状とモノトーンやシルバーで統一された色合いが特徴です。シックでスタイリッシュな印象を与え、都会的な雰囲気を演出します。さまざまな素材との相性が良く、自然素材を用いたナチュラルモダンスタイルも人気です。

北欧風

北欧風は、シンプルな形状と明るい色合いが特徴であり、かわいらしい雰囲気を演出します。三角屋根や太めの窓枠が北欧風の特徴であり、ホワイトやパステルカラーを中心とした明るい色合いが用いられるのです。幅広い世代に愛される北欧風のデザインは、清潔感と居心地の良さを両立させています。

家の形状を決める

デザインコンセプトを決めた後は、家の形状を考える段階に入りましょう。家の形状は、敷地の形状や面積、そして地域の法律や規制によって制約されることがあります。ここでは、代表的な家の形状を3つピックアップして、それぞれのメリットとデメリットについて解説します。

四角2階建て

四角い形をした総2階の家は、総2階とは1階と2階がほぼ同じ形状で外周面がそろった家のことです。この形状はシンプルで凹凸がなく、施工費や材料費を抑えることができます。そのため、コストを抑えたい方に適しているでしょう。

また、外観が単調になりがちですが、構造バランスが良く、太陽光パネルの設置や熱損失の少なさなど、省エネ面での利点もあります。

L字型

L字型の家やカドの多い家は、複雑な形状の敷地に対応できるため、個性的でスタイリッシュな外観を実現できます。窓の設置箇所も多くなるため、採光や風通しが良好です。

しかし、材料が増えるためコストがかさみやすく、断熱性能の低下や太陽光パネルの設置の難しさなど、機能面でのデメリットも考慮する必要があります。

オーバーハング

オーバーハングしている家は、2階部分が1階部分より突き出した形状を指します。この形状は狭い敷地を有効活用したい場合や、ガレージなど屋根のある部分を設置したい場合に適しているでしょう。

1階部分が小さく基礎面積も少なくて済むため、比較的費用を抑えられる場合があります。しかし、構造上のバランスを取るのが難しいことや、設計や施工の複雑さなどが懸念される場合もあります。

住宅に使用する素材を決める

外壁の素材を選ぶことは、建物の外観や雰囲気を決定する上で重要な要素です。それぞれの素材が持つ特徴や質感によって、建物全体の印象が大きく異なります。以下では、主な外壁素材であるサイディング、モルタル、タイルの特徴について詳しく解説します。

サイディング

まず、サイディングは板状の外壁材で、施工が容易で比較的安価に仕上げられるため、多くの住宅で利用されています。デザインや色のバリエーションが豊富であり、さまざまなコンセプトに対応できるのが特徴です。

窯業系、金属系、木質系、樹脂製の4つのタイプがあり、特に窯業系は一般的です。また、金属系サイディングのガルバリウム鋼板は、モダンな外観に好んで使われます。

モルタル

次に、モルタルは水、セメント、砂を混ぜて作られる素材であり、味わいのある外観を演出します。手作業で施工されるため、時間やコストがかかりますが、サイディングと比べて継ぎ目がないため、メンテナンスが比較的簡単です。和風やナチュラルスタイルの家に適しており、素材の質感や風合いが特徴です。

タイル

そして、タイル素材は重厚感や高級感のある外観を演出します。タイルの大きさや配置方法によって印象が異なり、デザインの自由度が高いのが特徴です。初期コストは高めですが、耐久性が高く、メンテナンスや更新の費用を抑えられるため、トータルコストを考えるとコスパの良い素材と言えます。

まとめ

外観デザインの決定は、家を建てる上で重要な段階です。コンセプトを決める際には、シンプルモダンやナチュラル、和モダンなどのスタイルから選択し、家族のライフスタイルや好みに合わせて決定します。

次に、家の形状を選びます。四角い形状やL字型、オーバーハングなど、各形状にはそれぞれメリットとデメリットがあるため、それぞれを自身のニーズと照らし合わせることが重要です。最後に、外壁素材を選択します。サイディング、モルタル、タイルなどの素材にはそれぞれ特徴があり、外観の雰囲気を大きく左右します。これらのステップを踏むことで、理想の外観を実現しましょう。

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